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2025.10.10
今年2025年9月にDJIからMini5proが発売され、
Mini4 Proは2025年5月に国土交通省より機体の型式認証を取得しました。
そこで今回はMini5pro発売されて少し時がたった今、やはりどちらを買うべきか迷っているという方に、初心者の方からすでにドローンを持っている方に向けでも、
見ていただきたく、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います!
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項目 |
Mini 5 Pro |
Mini 4 Pro |
注目すべき変更点 |
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センサーサイズ |
1インチ CMOS |
1/1.3インチ CMOS |
画質・低照度性能に直結! |
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安全機能 |
全方向 + LiDAR |
全方向ビジョン |
夜間飛行の信頼性が大幅に向上。 |
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動画解像度 |
4K/120fps |
4K/100fps |
より滑らかなスローモーション。 |
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画素数 |
5000万画素 |
4800万画素 |
トリミングした際に粗くなりにくい |
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撮影性能 |
ロール・縦撮影 |
縦撮影 |
5proからMiniシリーズ初 |
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価格 |
¥106,700~ |
¥90,750~ |
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型式認証 |
× |
○ |
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<Mini 4 Pro (1/1.3インチ)>
➡ 非常に優秀だが、暗所でのノイズやダイナミックレンジの限界。
➡ 明暗差の激しいシーン(例:逆光の夕日、明るい空と暗い地面)で、明るい空が白く飛んでしまったり、暗い地面が黒く潰れてしまったりする現象が発生していた。
<Mini 5 Pro (1インチ)>
➡ センサー大型化による低照度性能の劇的改善と、階調の豊かさ(ダイナミックレンジ)がある。
➡ 受光量の多さから、ハイライト(明るい部分)の白飛びとシャドウ(暗い部分)の黒潰れを同時に抑制し、両方のディテールを保持する能力が向上する。これにより、撮影後の編集(カラーグレーディング)において、天候や時間帯に左右されず、撮影後に自由に色味や明るさを調整できる余地が格段に広がり、より映画的でリッチなトーンを作り出すことが可能。
1インチのセンサーサイズが映す画質は、ドローン映像を「記録」から「作品」へと昇華させるための、プロの道具としての決定的な進化点とされており、プロレベルの映像制作に耐える画質といわれています。
撮影後の編集の自由度が広がっていることを考えると、単なる画素数向上ではなく、映像クリエイターが求める「表現の幅」と「編集耐性」を劇的に向上させているため今よりクォリティーの高い映像や作品を撮ったり作りたい方や、お仕事で使用されている方にはMini 5 Pro (1インチ)がオススメです!
また、Mini 5 Pro の動画解像度(4K/120fps)は 単なる速度向上ではなく、「映画のような滑らかなスーパースロー」と言われており、表現の幅が広がった点もおススメポイントとなっています。
カメラの世界では「センサー面積の拡大=画質の向上」といわれており、Mini 4 Proの1/1.3インチセンサーに対し、Mini 5 Proの1インチセンサーは、センサー面積が約1.7倍に拡大するため、特に以下の2点において決定的な差を生みます。
センサー面積が大きいほど、一度にカメラに取り込める光の総量が増えるため、ノイズの少ないクリアな映像を記録することが可能
夕暮れ時、夜景、室内といった光量が不足する環境でMini 4 Proではノイズが目立ちやすかったですが、Mini 5 Proは、ISO感度を高く設定してもノイズが乗りにくいため光が少ないシーンでもディテールを損なわず、クリアで深みのある映像を残すことができます。
従来のMini 4 Proには搭載されていなかった「LiDAR」という機能がMini 5 Proから搭載されるようになりました。
LiDARは「Light Detection and Ranging(光による検出と測距)」の略で、レーザー光を対象物に照射し、その反射光が戻ってくるまでの時間を計測することで対象物までの正確な距離と形状を測定する技術です。
つまり、ドローンからレーザー光を照射し、その反射が戻ってくるまでの時間から対象物までの距離を正確に測定してくれるのです。
ドローンに搭載されるLiDARセンサーは、周囲の環境を点群データ(Point Cloud)と呼ばれる高精度な3次元データとしてリアルタイムに取得できるようになります!
<Mini 4 Pro>
➡ 全方向検知で「障害物を避ける」能力は十分だが、原理的に「光」がなければ機能しない
<Mini 5 Pro>
➡ LiDAR(光による距離測定)を併用することで、従来のビジョンセンサーが苦手とした「暗所や複雑な環境」での障害物検知と自動追尾の信頼性が飛躍的に向上した点を強調。またLiDARは光に依存せずに自身で光を発するため、周囲の明るさに左右されず、完全な暗闇でも高精度な3Dマップをリアルタイムで生成し続けます
Mini 4 Proが「目」で見ているのに対し、Mini 5 ProはLiDARによって「レーザーの杖」を持ったようなものです。目視が困難な環境下でも距離を正確に把握できるようになったことが、Mini 5 Proの「飛行の信頼性」における最大の進化点であり、業務利用や夜間撮影を考えるユーザーにとって、非常に重要な判断材料となります。
DJI Mini 5 Proのジンバル(ドローンに搭載されたカメラやその他の機材を安定させるための装置)は、Mini 4 Proが持たなかった225°のロール軸の回転に対応し、映像表現の自由をもたらしました。この変化により、従来のドローンよりもさらにユニークでダイナミックな表現が可能となるのです!
<Mini 4 Pro>
➡ カメラを下向き(-90°)に撮影することは得意でしたが、上向き(チルトアップ)に動かせる角度には制限があり、真正面より少し上を撮るのが限界
<Mini 5 Pro>
可動域拡大したことで…
➡ ドローンを上昇させながら、カメラを徐々に上空に向けることで、空や雲、あるいは高層ビル群を見上げるようなダイナミックな垂直上昇の映像を撮影可能。
➡ 巨大なモニュメント、崖、高い木々などを下から見上げるような迫力あるローアングルを撮る際に、機体を傾けずに対応可能。
➡ 地上すれすれから飛行を開始し、カメラを上空に向けて視界が空へと開けていくような、開放感あふれる映像表現が容易に!
この可動域の拡大は、チルト軸の物理的な構造が見直されたことによって実現している可能性が高いとされています。
これにより、カメラの動作範囲を広げながらも、機体内部への干渉を避けているそうです。
ここまでの比較をみていると、Mini 4 Proが「安定した映像を撮る」ことに優れていたのに対しMini 5 Proは「演出的な映像を撮る」ことに優位性を持ち、「撮影」から「演出」へとドローンの概念を変えていくような変化があるようにも見えます
今回の比較をまとめると
Mini 5 Proは、センサーやジンバルの可動域が拡大したことやLiDAR(レーザーセンサー)機能により、撮影できる環境も増えたことで、表現の幅が広がったり編集がしやすくなったので
スケールの大きい映像や作品を作りたいという方はMini 5 Proがオススメなのではないでしょうか。
一方、Mini 4 Proは価格も安く、すでに型式認証を取得済みなので、ドローン国家資格(二等など)の保有者で、特定飛行の許可申請を省略したい場合は、業務の効率性や即応性の向上も期待できるので、Mini4proの購入がオススメかと思います!
それでもどの機体を購入するか迷ってしまう方は、ぜひ、池上ドローンスクールにご相談ください!!
2025.07.18